V2RAYサーバをAzureのVirtual Machinesで構築(V2RAYインストール編)

Azure
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Azureを使ってV2RAYサーバを構築してみます。

前回はAzureの「Virtual Machines」で仮想サーバを立ち上げるところまでやりました。
まだ仮想サーバを構築していない人は、まず仮想サーバを立ち上げてください。

V2RAYサーバをAzureのVirtual Machinesで構築(VM作成編)
Azureは12ヶ月間無料で利用することができるサービスがあるので無料アカウントを作成しましょうというのが前回の話でした。 無料サービスのひとつである「Virtual Machines」を使って、V2RAYサーバを立ち上げてみようと思います...

VPNも接続方式が色々ありますが、割と中国国内から安定して繋がっていると思われる「V2RAY」サーバを構築してみます。

以前、AWSで同じくV2RAYサーバを構築しているのですが方法は同じです。

V2RAYサーバをAWSのEC2で構築すれば1年間ほぼ無料のはずチェック!!

V2RAYサーバをAWSのEC2で構築すれば1年間ほぼ無料のはず
コロナウイルスの影響で上海への道は閉ざされたままの状態が1か月以上続いています。 1年後には最近のこの状態を笑って振り返ることができれば幸せです。 中国と言えば「中国からTwitterやFacebookが利用できない」なんて話は有名な話です...
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V2RAY用に構築した仮想サーバ

V2RAY構築のため東京リージョン(Azureでは「東日本」となっています)に以下のスペックの仮想サーバを用意しました。
無料利用枠の範囲で利用できるものです。

仮想マシン
サイズ:Standard B1s (1 vcpu、1 GiB メモリ)
OS:Linux (ubuntu 20.04)

セキュリティグループは受信規則で下記を許可してください。

TCP:22
TCP:14050(※空いているポート番号)

V2RAYインストール

インストール手順は多くないので10分以内で完了します。

仮想サーバへの接続は仮想サーバ構築時に設定した「ユーザー名」と構築時に作成した「秘密キー」を使用してSSH接続します。
どうでもいいですが、TeraTerm派です。

作業はすべて「root」で行います。

sudo su

V2RAYをインストールします。

bash <(curl -L https://raw.githubusercontent.com/v2fly/fhs-install-v2ray/master/install-release.sh)

下記のように表示されればインストール完了です。

インターネットへのアクセスができない場合、エラーとなるので注意してください。

Configファイルを編集します。
Config:/usr/local/etc/v2ray/config.json

vim /usr/local/etc/v2ray/config.json

変更する箇所は次の2か所です。

・Port:インスタンス作成時にセキュリティグループで許可したポート番号(今回は14050)
・ID:任意のUUID
ランダムなUUIDを作成してくれるサービスがあるのでそちらを使うと便利です。
UUID生成|ランダムGUID生成 - 無料ツールサイト
バージョン4の乱数アルゴリズムを使用して、UUID / GUIDを素早く生成します。 一度に最大50のUUIDを生成するためのサポート。

参考にこちらが私が設定した情報です。

{
  "log":{
    "loglevel": "warning",
    "access": "/var/log/v2ray/access.log",
    "error": "/var/log/v2ray/error.log"
  },
  "inbounds": [{
    "port": 14050,
    "protocol": "vmess",
    "settings": {
      "clients": [
        {
          "id": "adcc1061-49cf-a20f-a4a5-8bcb788fba04",
          "level": 1,
          "alterId": 64
        }
      ]
    }
  }],
  "outbounds": [{
    "protocol": "freedom",
    "settings": {}
  },{
    "protocol": "blackhole",
    "settings": {},
    "tag": "blocked"
  }],
  "routing": {
    "rules": [
      {
        "type": "field",
        "ip": ["geoip:private"],
        "outboundTag": "blocked"
      }
    ]
  }
}

V2RAYが有効になっているか確認します。

systemctl status v2ray

「enabled」と表示されてればOK

「disabled」と表示されている場合は「有効」にする必要があります。

systemctl enable v2ray

V2RAYサービスを開始します。

systemctl start v2ray

正しく開始されているかステータスを確認します。
グリーン表示されていればOK

systemctl status v2ray

これでV2RAYのインストールと設定は完了です。
10分くらいですよね。

ちょっとコマンドをまとめておきます。

#V2RAYのステータス確認
systemctl status v2ray
#V2RAYの有効化
systemctl enable v2ray
#V2RAYの無効化
systemctl disable v2ray
#V2RAYのサービス開始
systemctl start v2ray
#V2RAYのサービス停止
systemctl stop v2ray
#V2RAYのサービス再起動
systemctl restart v2ray

Androidで動作確認

実際にスマートフォンやパソコンからV2RAYに接続してインターネットが閲覧できるか確認しましょう。
今回はAndroidで確認します。

使用するアプリは無料の「v2rayNG」を使ってみます。
他のアプリでも良いですし、iPhoneやiPadの場合はApp Storeで探してみてください。

設定項目は以下の通り。

Host:仮想サーバの「パブリック IP アドレス」
Port:仮想サーバ作成時にセキュリティグループで許可したポート番号(今回は14050)
UserId:V2RAYのConfigファイルで記載したUUID

Google TCP BBRによる速度改善

ここまでで一通りV2RAYサーバに接続して、TwitterやYouTubeに接続できるようになったと思います。
ただいまいち速度が出ていないなぁと感じるのであればGoogleのTCP BBRを設定してみてください。

GoogleのTCP BBRで中国からのVPNをより快適に使う
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VPN比較サイト

自分でサーバ作るのはやっぱりちょっと…という方は既存のサービスを利用することになると思いますが「どれがいいの?」ってなると思います。

短期の出張であれば無料で(お試しで)利用できるものもあるのでそちらを試してみても良いと思います。

そんな中国で利用できるVPNサービスを比較しているありがたいサイトがありますのでご紹介。

2024年最新「今」中国で使えるVPNはこれ!
更新日時:2024年11月1日※当サイトのリンクは一部広告を使用しています。 ~ 2024年11月:今月のおすすめVPNランキング!~ 20以上のVPNを中国国内で実際に使ってみて「快適に使えたVPN